プログラミングと写経
書籍やネットにあるコードを丸写しすることを「写経」と言います。
多くの人が通る道だと思います。
ただ初心者の方には注意をして欲しい事があります。
写経のメリット
写経(コード丸写し)のメリットはたった一つです。
「コードを書く事に慣れる」これに尽きます。
特に初心者の場合はこの一点になります。
もっと他にもあると言われる方もおられるとは思いますが、初心者にコード写してくださいと指導すると10人中10人が作業として写してしまいます。
何が書いてあるかとか関数も制御も関係なく、ただ書籍や画面に書かれている文字を転記しているだけの状態です。
特にタイピングスキルの低い初心者の写経は単に写しているだけの作業になります。
写経のデメリット
こちらも単純ですが、写経は楽しくないのです。
何も考えずに丸写しする作業は、お手本を書き写しだけの単純作業です、楽しくありませんしすぐに飽きてしまいます。
そんな状態では学びになりにくいのです。
結論としては「やらなくて済むならしなくていい」
学校などで指導者がいるなら、まずその指導を優先しましょう。
その方が効果的です。
独学などでどうしても「書き写す」が必要な場合は、ぜひ以下のことを試してみてください。
行単位、ブロック単位で書き写してそのコードが何をしているのか考える
意味の解らないものを書き写してもそれは作業です。
短い単位で構いませんので、行単位、ブロック単位で何をしているのかを考えましょう。
書き写した単位で実行して正しく書けているか確かめる
全部を写し終わってから大量に出るエラーに途方に暮れるという経験はありませんか?嫌になりますよね。
「意味を考えながら小さく書き写して実行する」
これが一番学習になるのです。
書き写した単位で実行して動作を確認できると理解が深まりますし、エラー対応も容易です。
動かなかったら諦める
指導者がいる場合は聞いてみればいいのですが、独学の場合は動かなかったとしても気にしなくていいです。
一番やってはいけないのは、本やネットのコードを一言一句誤りがないかチェックする行為です。
これはプログラミングではなく間違い探しです。何も身につきません。
運良く書き間違いを見つけられるかもしれませんが、見つけたところで意味が解らないなら学びになっていません。
理解度が上がってくれば自然に動かせるようになります。
書籍やWebの情報はバージョンや環境によってはそもそも動作しないこともあります。